最近、観葉植物を育て始めました。どうもぬたまるです!(@nutamaru13)
今回は、不朽の名作「レオン」について、作品を引き立てる3つの要素を解明しました。
ぬたまるがこの作品を初めて観たのは2012、いや2013年だっただろうか。(あれ、割と見るの遅くね?)
映画好きの友人達と「名作映画を見ようの会」を発足したての頃に「レオン」と出会った。
出会いから約2時間後、作品を観終わったぬたまるはこう思った。「なぜもっと早く観なかったのか!」と。
その後何度も「レオン」を観返して、作品を引き立てる3つの要素に気づいた。
「レオン」をすでに観た人も、まだ観ていない人もこの要素を知った上で本作を観ると、より作品の魅力に気づくことができます。
目次
その1:ストーリー
監督は「ニキータ」や「TAXi」を手掛けたリュック・ベッソンで、彼のハリウッドデビュー作となります。
「レオン」が日本で公開されたのは1995年、「レオン 完全版」が公開されたのは1996年です。(通常版と完全版の違いは後に記載します)
あらすじ
舞台はニューヨーク。家族を殺され、隣室に住む殺し屋レオンのもとに転がり込んだ12才の少女マチルダは、家族を殺した相手への復讐を決心する。
あらすじに少し補足をすると、マチルダは彼女の父、異母姉から虐待を受けており、弟にしか心を開いていませんでした。
マチルダにとってたった一人の家族だった弟を殺され、彼女は弟の復讐のためにレオンから殺しを学ぶことになります。
レオンとマチルダの間に芽生えるもの
マチルダを保護したレオン、そこから2人の同居生活が始まります。
生活の中、様々な出来事が起き、レオンはより人間らしくなり、マチルダはレオンに恋心に似た感情を抱きます。
それぞれ抱く想いは違えど、互いに大切な存在になったのは間違いありません。
この2人の関係性がどこか切なく、いつか壊れてしまう日が来るのではないかという不安も感じさせます。
少しずつ変わる2人の心の動きを意識すると、より感情移入できます。
その2:キャラクターの魅力
本作の主人公、レオン・モンタナ(ジャン・レノ)は、若い頃から殺しを繰り返してきた一流の殺し屋。
家族との関わりがなく、友達もいない彼の楽しみは映画観ることと観葉植物を育てることです。
あと牛乳が好きで、これでもかというほど飲みさくります。(レオンを観た後は牛乳を買ってしまうあるある)
レオン役のジャン・レノはこの作品がきっかけで、数多くのハリウッド作品に出演することになります。
本作のヒロイン、マチルダ・ランドー(ナタリー・ポートマン)はレオンと同じアパートに住む12歳の少女。
ある日、家に帰ると殺された父の姿があり、顔見知りであったレオンに助けを求めることで難を逃れます。
感情を表にださないレオンに比べ、感情豊かなマチルダ。2人のコントラストが時には面白おかしく、時には残酷に表現されているのも本作の見どころです。
マチルダ役のナタリー・ポートマンは本作が映画デビュー作となり、世界的に有名な女優となります。
マチルダの家族を殺した麻薬組織のボス、ノーマン・スタンスフィード(ゲイリー・オールドマン)の表の顔は麻薬捜査官です。
麻薬捜査官でありながら、当の本人も麻薬に手を染めています。
本作はレオンとマチルダに着目されがちですが、ゲイリー・オールドマンの狂気じみた演技も見物です。
中でも麻薬の入ったカプセルを噛み砕くシーンは、本当にキマっているのかと思うほどでした。
彼のおかげで本作の魅力が底上げされているといっても、過言はないでしょう。
その3:エンディングのShape Of My Heart
本作のラストシーンからエンドロールに流れるのは、Stingの「Shape Of My Heart」。
この曲は素直に感情表現できず苦しみ、心の葛藤を向き合うポーカープレイヤーの歌です。
哀愁漂うメロディーラインも伴い、「レオン」の雰囲気とマッチしています。
追記:通常版と完全版の違い
通常版は全編110分なのに比べ、完全版は全編133分の長さがあります。
追加されたシーンとして、レオンの過去の話とマチルダがレオンに対して強く求めるシーンがあります。
こちらは社会的に不健全・刺激的であると見なされ劇場では公開されなかったのです。
人生ってつらいもの、だけど強く生きよう
作品を観た後、ぬたまるが本作を観た後に感じたこと、それは「人生ってつらいもの、だけど強く生きよう」。
レオンとマチルダがそう教えてくれた気がしました。(ちょっとくさいかな?)
これを読んだあなたが抱く感情は、違うものかもしれません。
「レオン」はamazonプライムでも楽しむことができます。